2022年女子ツアーをけん引する「7人の実力者」。永久シード・森口祐子プロがそのすごさを徹底解説 (4ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


この記事に関連する写真を見る勝みなみ(かつ・みなみ)
1998年7月1日生まれ。鹿児島県出身。2022シーズン優勝2回。トップ10入り14回。メルセデスランキング6位。賞金ランキング5位(獲得賞金1億1577万6675円)。

 最近はコーチの指導を受けるトッププレーヤーが多いなか、彼女は自分でスイングを作る数少ない選手です。大会連覇を遂げた日本女子オープンでは、極端なオープンスタンスにして打っていたティーショットが「飛んで曲がらない」と話題になりましたが、これは大会前にインサイドアウト軌道でフェースが開いて当たって、ボールが真っ直ぐ右に出ていたため、左を向けば真っ直ぐ飛ぶんじゃないかと自分で考えたそうです。

 コーチなどに頼らず、自ら考えてやっていることですから、それがハマった時は本当に強い。時折見せる勝さんの爆発的な強さには、そういうスイング作りの背景があるようです。

 来季、アメリカツアーに挑戦することを表明した彼女。その意味では、今シーズンはスイングや戦い方をいろいろと試した年だったのでしょう。勝さんはひとりで道を切り拓けるタイプ。そういう人のほうが、海外に向いているのかもしれませんね。

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