今季女子ツアー序盤戦で大躍進の6人。永久シードプロが解析する彼女たちの「強さの秘密」 (4ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

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1998年7月24日生まれ。新潟県出身。身長162cm。血液型A型。
ツアー通算1勝。2022年シーズン優勝1回。トップ10入り5回。
メルセデスランキング4位。賞金ランキング4位(獲得賞金3561万9166円)。

「高橋さんは昨シーズン、予選ラウンドの平均ストロークは2位なのに、決勝ラウンドになるとその数字は34位まで下がっていました。その分、最終日最終組でのラウンドでは、自ら崩れていったという印象が強く残っているかもしれません。

 でも本来は、アイアンショットが得意でバーディーも多くとれる選手。ですから、最終組の3つくらい前の組で回って、爆発的なスコアを出して逆転優勝というパターンで一度勝てれば、その後はラクに優勝を重ねることができるだろうなと思っていたんです。

 そうしたら、初日、2日目とトップを守り、通算10回目の最終日最終組でのスタートとなったフジサンケイレディスで見事に初優勝。(最終日には)1番、2番と連続ボギーを叩いたあと、3番ホール(パー4)ではバンカー越えのピンに対して、1mにつけてバーディーを奪いました。2打目を打つ前に『逃げんじゃねぇ!』と自分に喝を入れたと言いますから、プレッシャーをはね除け、弱い自分を払拭できた一打だったと思います。

 実は初日のスタート前に会った時、『この試合からシャフトを含めてアイアンを全部替えました』と言っていたので、『新しいクラブをいきなり試合のテンションで打ってみるって、案外いい結果が出るよね』といった話をしたら、初日にノーボギーの8バーディー。キレッキレのアイアンショットでしたから、これは本当にうまくハマったな、と思っていましたね」

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