今季女子ツアー序盤戦で大躍進の6人。永久シードプロが解析する彼女たちの「強さの秘密」 (2ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


この記事に関連する写真を見る山下美夢有(やました・みゆう)
2001年8月2日生まれ。大阪府出身。身長150cm。血液型A型。
ツアー通算2勝。2022年シーズン優勝1回。トップ10入り3回。
メルセデスランキング2位。賞金ランキング3位(獲得賞金3802万2000円)。

「昨年の前半戦において、大いに注目された選手のひとりです。ヤマハレディースで、優勝した稲見萌寧さんといい戦いをして2位。その翌々週のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝を飾って、その翌週のフジサンケイレディスでまた、稲見さんと優勝争いを演じました(結果は2位)。

 KKT杯バンテリンレディスの優勝会見で披露した、1年前に先行投資のつもりで約300万円の弾道測定器を購入したというエピソードは有名ですが、優勝したことを考えれば、投資は正解だったと思います。

 西村(優菜)さんと同じ身長150cmと、最も小柄なシード選手。体格に恵まれない選手が、何を自分の武器としてスコアを作っていくのかと言ったら、やはり100ヤード以内のショットです。彼女は弾道測定器を利用しながら、その100ヤード以内のショットを3ヤード刻みで身につける練習をしていたと言います。

 その成果もあって、昨季はパーオンしないホールでパーか、それよりいいスコアで上がる率を表す『リカバリー率』が1位でした。これは100ヤード以内からのショットの精度が高い証拠ですから、確実に自分の武器を身につけている、と言えるのではないでしょうか」

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