韓国から満を持して上陸する「元祖美女ゴルファー」ユン・チェヨン (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 プレーでの持ち味は、正確なドライバーショット。昨季の韓国ツアーでは、フェアウェーキープ率が80.10%だった。日本ツアーの厳しいセッティングにおいて、正確なティーショットが大きな武器になることは間違いない。

 ユン・チェヨンは、韓国ツアーでは長らくシード選手として君臨してきたものの、ツアー通算1勝しか挙げていない。韓国ではなかなか勝てない日々が続く状況の中、30歳を目前にして、変化を求めて日本ツアー参戦を決意した。

「世界的な傾向かもしれませんが、近年の韓国ツアーは10代や、20代前半の選手の勢いがものすごく、20代後半や30代になると、体力の衰えなどもあって、ツアーから押し出されていく選手が多いんです。私は、ゴルフを長く続けていきたい思いが強く、同じ年代の選手にも同じ思いを持った選手が多い。そのためにも、何かしらの変化が必要でした。環境を変えて、新たなチャンスをつかむためにも、日本で戦うことを選択しました」

 日本のQTを突破した際、「たくさんの記者に囲まれたことには、とても驚きました。日本でのプレーは"先輩"となる、イ・ボミ、申ジエ、キム・ハヌルら後輩の活躍の恩恵ですね」と、自らの注目度の高さにやや戸惑いながらも、満面の笑みを浮かべたユン・チェヨン。周囲の期待に応える気概は十分にある。

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