地元優勝を遂げたスピース。「マスターズの悪夢」は払拭できたか (3ページ目)
だが逆に、それが発奮材料になった。苦しい戦いの中、後半の10番から3連続バーディー。上がり3ホールもバーディーを奪って、2位に3打差をつけて快勝した。スピースが笑顔で語る。
「僕に向けた(野次の)言葉が何度も聞こえた。でも、あれですごく闘志が沸いてきた。それが、10番からの3連続バーディーにつながったんだ」
さて、スピースはこの優勝で“マスターズの悪夢”から完全に立ち直ることができたのだろうか。
ゴルフファンが完全に忘れてしまうまでには、相当な時間がかかるだろう。その時間がどれぐらいかかるかは見当もつかない。ともあれ、とにかくスピースは、大きな一歩を前に踏み出した。
現在開催されているザ・メモリアルトーナメント(6月2日~5日)。会場のミュアフィールドビレッジGCがあるオハイオ州コロンバスは、世界ランク1位ジェイソン・デイの妻の地元。その分、デイの試合にかける思いは強いが、ここにはマキロイ、スピースも出場し、好調“ビッグ3”がそろい踏みである。
今季メジャー第2戦、全米オープンを2週間後に控え、その前哨戦とも言える今大会で“ビッグ3”がどんな戦いを見せてくれるのか、大いに楽しみだ。
3 / 3