賞金女王イ・ボミが「ゴルフはもうやめる」と言って涙した日 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 その「ボミちゃん」ことイ・ボミは、2015年シーズンの全日程が終了し、各イベントをこなしたあとの12月下旬、韓国にいた。韓国の「イ・ボミファンクラブ忘年会」に参加するためだ。

 同様の会は、日本でも先に開催された。日本のシニアツアー、男子ツアー、女子ツアーによる対抗戦、日立3ツアーズ選手権(12月13日/千葉県)終了後の夜だった。日本の「イ・ボミファンクラブ忘年会」で、イ・ボミは初の賞金女王獲得を盛大に祝ってもらった。

 この、日韓で行なわれる恒例のイベントに、イ・ボミは毎年必ず顔を出す。多忙なスケジュールの中でも、ファンを大切にする姿勢は、今も、昔も変わっていない。

 それぞれの会で、イ・ボミの笑顔はずっと絶えなかった。短い時間ながら、気心の知れた家族、スタッフ、ファンクラブの人たちとの食事、会話、各種催し物を、心の底から楽しんでいた。そして最後の挨拶で、イ・ボミはこう語って最高の笑顔を振りまいた。

「今年は、本当に感動の1年でした。私がこうして笑って過ごせるのも、ここにいる人たちのおかげです。私も、もっとゴルフをがんばって、みんなを幸せにしたいと思っています。そして、私がゴルフをやめるまで応援してくだされば、これ以上、幸せなことはありません。これからも、常に謙虚な姿勢で、感謝の気持ちを持ち続けて、がんばっていきたいと思います」

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