【ゴルフ】藤田光里が語る「人生初の挫折と2年目の覚悟」 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

 藤田の言うとおり、meijiカップのあとは、NEC軽井沢72(8月15日~17日/長野県)から自身の最終戦となった大王製紙エリエールレディス(11月20日~23日/香川県)まで、13戦こなして8試合で予選落ちを喫した。不調の原因について藤田は、「特に見当たらないのですが......」という。それでも、立て直しが図れなかった要因については、こう答えた。

「調子が悪くなってからは、予選通過ラインを確認しながらのゴルフをしていました。でも、そのラインにも届かない自分に、イライラが募ってしまったのだと思います。歯車が狂ってしまったというか、いろいろなことが『噛み合わなかったな』という感じです」

 ゴルフを始めてから「初めて経験する"挫折"だった」と藤田は語る。周囲からは「誰もが一度は通る道だから」と諭されたそうだが、まさか自分がこんなに早く"壁"にぶち当たるとは、思ってもいなかったという。

「ゴルフで悩んだことは、これまでもたくさんありました。でも、こんなに苦しんだこと、これほどの挫折感を味わったことは、今までに一度もなかったんです。だから、周りの人たちがいろいろと励ましてくれても、素直に受け入れられる状況になかったかもしれません」

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