リバプール、マンチェスター・C、アーセナルの三つ巴の優勝争いを抜け出すのはどこだ? プレミアリーグの面白すぎる終盤戦を水沼貴史が解説 (4ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【橋岡大樹は徐々に出場時間を伸ばしそう】

 1月末に、今季のプレミアリーグ昇格組であるルートン・タウンへ移籍した橋岡大樹。しばらくはチームへフィットさせる期間のためかベンチ外が続いていた。だが、先日のFAカップ5回戦のマンチェスター・シティ戦でベンチ入りすると、後半途中からデビューを飾った。続けて第27節のアストン・ビラ戦でも途中出場し、徐々に出場時間を伸ばしていきそうだ。

 ルートン・タウンは3-4-2-1のシステムで、ボランチのロス・バークリーとサンビ・ロコンガのコンビがよく、トップのカールトン・モリスやタヒト・チョン、イラジャラ・アデバヨなど個性的な選手が多く、個人的に好きなチームだ。

 ホームのケニルワース・ロードは1905年に作られた歴史あるスタジアムで、古きよきイングランドのスタジアムといった趣き。収容人数は約10,000人とコンパクトだが、試合の日は必ず空撮が入り、綺麗な街並みの中にある非常に雰囲気のいいスタジアムだ。

 そんななかで橋岡はシティ戦では右ウイングバック(WB)、アストン・ビラ戦では左CBとして出場した。シティ戦ではジェレミー・ドクを相手に積極的に仕掛ける場面もあり、上々のデビューとなったのではないだろうか。

 これまで右WBはチドジー・オグベネ、左CBはアマリ・ベルがほぼ固定で出場している。橋岡はWBも含めた守備ラインのバックアッパーとして使われるか、あるいは右WBのオグベネとポジションを争うことになるか。

 どのように使われていくかは、もう少し見ていかなければわからない。チームは18位と降格圏内だが、17位のノッティンガム・フォレストとはまだ勝ち点4差。橋岡らしいダイナミックなプレーでポジションを掴み取り、残留に貢献してもらいたい。

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