リバプール、マンチェスター・C、アーセナルの三つ巴の優勝争いを抜け出すのはどこだ? プレミアリーグの面白すぎる終盤戦を水沼貴史が解説 (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【三笘薫以外にもケガ人が多いブライトン】

 ブライトンの三笘薫は、第25節のシェフィールド・ユナイテッド戦で背中を負傷し、2、3カ月の長期離脱になることをロベルト・デ・ゼルビ監督が認めた。これは残念でならない。

 その試合でメイソン・ホルゲイトから悪質なタックルを受けたが、一歩間違えば選手生命に関わるほどの大ケガを負う可能性もあるほど酷いものだった。タックルを受けた足をうまく外へ逃し、ケガを避けられたのは幸いだ。

 今季はここまで3得点で、昨季と比べるともの足りない数字にはなっている。三笘の強みはどのチームもわかっていて、かなり警戒されていると感じるが、それを凌駕するだけのテクニックとスピードがあるので心配はしていない。

 やはり彼も冨安と同じようにコンディション次第だ。それが戻りさえすれば、チャンスクリエイトは間違いなくできる。

 ブライントン自体もケガ人が続出して、デ・ゼルビ監督が求めるスカッドが揃わず、昨季のようなサッカーを披露できないでいる。とくに攻撃の要であるソリー・マーチの長期離脱は、彼と両翼を成していた三笘に負担が偏り、影響は大きい。

 そんななかで3バックを試すなど、デ・ゼルビ監督は今いる戦力をどう使えばより進化できるかと、苦しみながらチャレンジしていると感じる。思うように結果がついてこなくて、リーグは9位とかなり後退してしまったが、ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内を目指して復調を期待したい。

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