ベッケンバウアーが語っていた「真剣勝負」の重み ドイツW杯開催の組織委員長として語っていた「負の遺産」をも見せるコンセプト (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 1974年7月7日、東京12チャンネルでW杯を解説者として伝えた岡野俊一郎さんは2017年に、実況のアナウンサー金子勝彦さんも昨年亡くなっている。さらに言うなら、1974年W杯を現地で取材した数少ない日本人ジャーナリストのひとりで、筆者も薫陶を受けた元毎日新聞運動部記者、荒井義行さんも昨年12月にこの世を去っている。

 一方、日本代表は一昨年(カタールW杯)、昨年(親善試合)と、ドイツに対し2連勝を飾った。サッカーは永遠に不滅と言わんばかりである。

プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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