三笘薫vs冨安健洋「最強の矛と盾」が対決したらどちらが勝つ? 鄭大世が考察 (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【ふたりがマッチアップしたらどうなる?】

 第17節のアーセナル対ブライトンで冨安選手と三笘選手のマッチアップというのは、日本のサッカーファンのみんなが期待していたと思うし、僕もめちゃくちゃ楽しみにしていました。

 昨季も、ブライトンのホームでアーセナルと対戦した時に、冨安選手が途中出場で入ってきてマッチアップはしましたが、時間はかなり限られたものでしたよね。あれでは時間が短すぎて本当の勝負はわからない。時間帯も終盤だったので展開がオープンになっていて、全体がだいぶ緩かったので、それでは見応えが落ちてしまいます。

 仮にふたりがマッチアップして、三笘選手が前を向いて良い形で勝負できたとしたら、冨安選手をドリブルでぶち抜くと思います。

 こうした条件が揃った時に1対1の勝負で三笘選手を抑えられるのは、マンチェスター・シティのウォーカーとマンチェスター・ユナイテッドのアーロン・ワン=ビサカのふたりだけだと思います。

 だから逆に冨安選手にとって真価が問われるのが、このブライトン戦だと思っていました。彼の1対1の守備が、三笘選手を相手にした時にどうなのか見てみたかったです。

 個人的には、三笘選手がボールを持った時に、冨安選手がスッと寄っていってカバーに入ろうとするウィリアム・サリバやマルティン・ウーデゴールなどに「俺が止めるから寄ってこなくていい」みたいな感じで、1対1を挑むみたいなシーンが見たかったですね。

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