菅原由勢が久保建英らとの連係に意欲 右SBが日本代表の力を最大限に増幅させる (3ページ目)

  • 中田 徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images

【伊東純也から見た菅原を筆頭とする若きSB陣】

 レギア・ワルシャワ戦のあと、菅原は「僕自身、フライトから来る時差・疲れということに目を背けることができないので、それに対してどうアプローチしていくか、勉強中のところがあります」とも言っていた。

 長距離移動のノウハウに関しては、彼もまだ試行錯誤している模様だ。菅原のことだから、先輩たちの経験、同世代の選手たちとの意見交換を繰り返して最適解を出していくことだろう。

 プレー面では、伊東純也、久保建英、今回はコンディションの都合で代表から漏れたが堂安律といった強力右サイドアタッカー陣と、菅原、橋岡大樹、毎熊晟矢といった若き右サイドバック陣がいかに連係を高めていくかが楽しみだ。

 9月12日のトルコ戦後、伊東がこんなことを言っていた。

「昔は酒井(宏樹)くんがずっと(右SBを)やっていました。俺は自由にやらせてもらう側だったんですけれど、若いサイドバックが何人も来て、彼らをうまく使ってあげるのも必要だと思います。自分で行くところと、使ってあげるところを、自分なりに考えながらやっています」

 このコメントを、アヤックスとの試合を終えた菅原に伝えると、こういう答えが返ってきた。

「僕は特に(堂安)律くん、(久保)建英、(伊東)純也くんの3人と、ほぼ組んでいる。彼ら3人が強力な選手ですので、僕も彼らのよさを最大限に活かしてあげられるようなプレーの関わりを意識していますし、お互いのよさをしっかり活かし合うことを話し合っています。

 やっぱり僕はサイドバックなんでね。ボールを持って(プレーする)というより、彼らの周りを走ったり、意図的にポジションを取ったりして彼らを活かしたい。3人とも守備で賢明に走って戻ってきてくれますし、カバーもしてくれます。心強い3人ですし、やっていて楽しい。

 彼らのようなレベルの高い選手と組むのは、すごく勉強にもなります。もっとああしてほしい、こうしてほしいという話し合いを毎試合するなかで、お互いに高めあえていると思っています」

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