久保建英の開幕3試合をスペイン人記者が分析 サポーターがつけたバスク語の愛称とは (2ページ目)
【3戦連続ドローでサポーターはフィジカル面を危惧】
ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はリーガ初戦のジローナ戦を引き分けというほろ苦い結果で終えたが、この試合で評価される選手がいるとすれば、それは久保だろう。右ウイングで先発出場し、カルロス・フェルナンデスやミケル・オヤルサバルと共に立ち上がりから激しいプレスをかけて相手を大いに苦しめた。
そして前半5分に、左サイドを突破したアイエン・ムニョスのクロスから久保が先制点を記録したが、これはGKパウロ・ガッサニーガの逆を突くインテリジェンス溢れるものだった。
久保は試合を通じてボールをうまくコントロールし、右サイドからカットインして多くのチャンスを作り、何度もゴールを狙い、さらにボールを奪ってチームがカウンターを仕掛ける起点となり、シーズン開幕から昨季同様に違いを生み出す存在となった。
久保はジローナ戦後、引き分けで終わったことについて、「サッカーとはそういうもの。相手の枠内シュートはわずか1本でしたけど、ゴールを決められてしまったので不満が残る。僕たちは勝利に値するいい試合をしたと思う。チーム状態もフィジカルコンディションもいい状態なので、シーズンの終わりに悲しまないで済むように、結果につなげる必要がある。僕は好調で2点目を決めるチャンスもあったし、チームもプレシーズンから徐々に調子を上げています」と語っていた。
しかし第3節を終えた後のここ数日間、多くのサポーターがチーム状態を危惧しており、3戦連続ドローの原因がフィジカル面にあるのではないかと考えている。
開幕戦のベストプレーヤーだった久保は、第2節セルタ戦でも右ウイングでスタメン入り。電光石火の動きを見せ、逆サイドのアンデル・バレネチェアとともに違いを作り出していった。
前半22分には、久保が右サイドでマヌ・サンチェスを抜き去り完璧なクロスをあげると、ファーポストで待ち構えたバレネチェアがヘディングシュートを決めて先制点を手に入れた。
しかしセルタが5バックに切り替えたことで状況が一転。久保は攻撃を仕掛けられなくなってパフォーマンスを落としていき、チームはまたもや引き分けに終わった。
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