マンチェスター・シティがレアルに圧勝した理由 ヴィニシウスを怖がらず貫いた可変システム (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Reuters/AFLO

 ヴィニシウスとコンビを組んだ時、無類の力を発揮するカリム・ベンゼマの調子が上がらなかったことも、マンチェスター・シティにとって幸いしたと言えるが、攻め勝ったことは事実で、レアル・マドリードはその攻撃的サッカーの圧力に屈したとなる。

 イスタンブールで行なわれるインテルとの決勝戦。ブックメーカー各社はマンチェスター・シティ絶対優位と予想する。ウィリアムヒル社の予想ではマンチェスター・シティの勝利1.4倍、引き分け4.5倍、敗北7倍となっている。

 心配がないわけではない。レアル・マドリードに対して4点も奪ってしまったことだ。事件は大勝した後に起きやすい。思わぬ敗戦を招きやすい。番狂わせは起きるのか、結果はいかに。

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プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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