守田英正&スポルティングは布陣を変更したユベントスの軍門に下る ヨーロッパリーグ4強決定 (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 だが、サッカーはわからない。1点ビハインドで迎えた終盤(後半43分)、スポルティングが決定的なチャンスを迎える。エドワーズが鮮やかなドリブル&フェイントでゴール前に折り返すと、そこにはキャプテンのコアテスが構えていた。誰もが入ったと思ったそのインサイドキックは、しかし身体がうしろにそれすぎたのか、テンプラ気味のショットになり、ゴールバーを無情にも越えていく。運にも見放されたスポルティングは合計スコア1-2でユベントスの軍門に下った。

 残る準々決勝3試合の合計スコアは以下のとおり。

ローマ4-2フェイエノールト
レバークーゼン5-2ユニオン・サンジロワーズ
セビージャ5-2マンチェスター・ユナイテッド

 準決勝の組み合わせは、ユベントス対セビージャ、ローマ対レバークーゼンとなった。本命はユベントスながら、他の3チームとの間に大きな戦力差はないとは、ブックメーカー各社の見解である。
 

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プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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