冨安健洋対久保建英などELの注目はイングランドとスペインの対決。POで「欧州クラシックマッチ」も

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 チャンピオンズリーグ(CL)を欧州1部リーグとすれば、ヨーロッパリーグ(EL)は欧州2部リーグだ。しかしそれぞれの枠組みは、グループリーグが終了し、決勝トーナメントに向かう段で変化する。

 CLのグループリーグで3位となった全8チームは、ELの枠に組み込まれ、そのプレーオフに参加する。ELのグループリーグで2位となった全8チームが、それを迎え撃つ格好だ。

 今回のプレーオフは2月16日と23日(現地時間)。ホーム&アウェー方式で行なわれる。

 このプレーオフ制が設けられたのは昨季から。CLのグループリーグ3位のチームは、それまでELの決勝トーナメントにストレートインしていた。

 よって決勝トーナメントは32チーム(ELグループリーグ1位、2位の24チームとCLグループリーグ3位の8チーム)で争われた。それが昨季から、CLと同様の16チームになった。1回戦が行なわれるのは3月10日と17日(現地時間)。ちなみにすでに16強入りを決めているELのグループリーグ首位通過組は、以下の8チームだ。

 アーセナル、レアル・ソシエダ、フェネルバフチェ、フェイエノールト、ベティス、フライブルク、サン・ジロワーズ、フェレンツバロシュ。

 昨季のプレーオフでは8戦中3試合で波乱が起きた。格上であるCL降格組がEL側に敗れたケースだ。プレーオフを勝ち残ったCL降格組5チーム(バルセロナ、セビージャ、ポルト、ライプツィヒ、アタランタ)も、決勝トーナメントを駆け上がるなかでいずれも敗退。鎌田大地、長谷部誠が所属するEL組のフランクフルトが、準々決勝でバルサを破る金星を挙げるなどしながら勝ち上がり、タイトルを獲得したことは記憶に新しい。

 16日に行なわれるプレーオフ8試合は以下の通りだ。

 ザルツブルク対ローマ、バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッド、アヤックス対ウニオン・ベルリン、シャフタール対レンヌ、セビージャ対PSV、スポルティング対ミッティラント、ユベントス対ナント、レバークーゼン対モナコ 

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