伊東純也のドリブルはPSGの名SBでも止められない。リーグ・アン特有の激しい「デュエルの餌食」にならない理由 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

【伊東の演出で15戦無敗を更新】

 分析に長けているだけでなく、トレーニングメソッドやチームマネジメントにも並外れた能力を秘めていることは、ここまでの仕事ぶりからもよくわかる。おそらく近い将来、プレミアリーグで指揮を執ることは確実だろう。

 PSG戦から中2日で戦ったロリアン戦。いきなり2失点を喫して無敗記録が途絶えるかに見えたスタッド・ランスだったが、そんなビハインドをものともせず、終わってみればバログンのハットトリックもあって4-2の大逆転勝利を収めることに成功した。

 相手にボールが当たってアシストは記録されなかったが、伊東もバログンの逆転弾を演出するなど、その試合でも上々のパフォーマンスを見せている。

 公式戦15戦無敗記録を更新し、破竹の勢いで11位にまで駆け上がったスタッド・ランス。リーグ・アンで最も旬なチームで、伊東はどのような進化を見せてくれるのか──。後半戦も、スタッド・ランスと伊東から目が離せない。

プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

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