ネイマールvsエムバペの不仲説もどこ吹く風。別次元の連係プレーでPSG驚愕の1試合平均4ゴール (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images

CLユベントス戦での注目点

 一方、クリストフ・ガルティエ新監督のここまでのチーム作りも順調に進んでいる。ジャパンツアーから採用する3−4−1−2(3−4−2−1)の新システムも機能し始め、メンバーもほぼ固定。GKジャンルイジ・ドンナルンマ、最終ラインにはプレスネル・キンペンベ、マルキーニョス、セルヒオ・ラモスのKMRトリオが並び、中盤は左からヌーノ・メンデス、ヴェラッティ、ヴィチーニャ、ハキミの4人、そして前線がMNMという面々が、ここまでのレギュラーメンバーになる。

 さらに、ジャパンツアー直後にはライプツィヒからDFノルディ・ムキエレを獲得したほか、リールからレナト・サンチェス、そして移籍期限ギリギリでナポリからファビアン・ルイス、バレンシアからカルロス・ソレールといった中盤の即戦力も補強。名より実をとる補強戦略が遂行されたことで、選手層はより一層の厚みを増している。

 今後の注目は、これだけの陣容を整えたガルティエ監督が、9月の代表ウィークまでの過密日程をどのようにやり繰りして乗りきるかだ。

 指揮官はローテーションの採用を公言しているが、その場合、毎試合でもプレーしたいタイプのMNMを本当にベンチに座らせることができるのか。就任当初から不安視されているガルティエ監督のマネジメント能力が、改めて問われることになるだろう。

 そして、ガルティエ監督がほのめかしているオプションとしての4バックシステムも、近いうちにお披露目されるはずだ。仮にMNMの起用を前提とした場合は4−3−1−2の可能性が高いと予想されるが、中盤の「3」は、ヴェラッティ、ファビアン・ルイス、カルロス・ソレールで攻守のバランスを保てるのかなど、見どころは尽きない。

 9月6日には、いよいよチャンピオンズリーグが開幕し、PSGは初戦でユベントスをホームで迎え撃つ。国内リーグ第4節のモナコ戦ではハイプレスを仕掛けられて予想以上の苦戦を強いられたが、その試合で露呈した戦術的課題を、果たしてガルティエ監督はどのように修正するのか。

 MNMのパフォーマンスはもちろん、ユベントスとの試合はそこが最大の注目ポイントになりそうだ。

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