いきなりイブラとロナウド。冨安健洋と吉田麻也の今季セリエAが開幕

  • 利根川晶子●文 text by Akiko Tonegawa
  • photo by Maurizio Borsari/AFLO

◆「ロナウドほかトップ選手の華麗なるパートナーたち」>>

 史上最もミステリアスなシーズン――今週末に開幕するイタリア、セリエAの2020-2021はそう呼ばれている。コロナ禍のせいで、あまりにも例年と異なり、いったい何が起こるのか誰にも予測できないのだ。

 まず、各チームとも長いシーズンを戦うための準備ができていない。2019-2020が終了したのが8月2日。その後チャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)があり、EL決勝を戦ったインテルは8月22日までプレーしている。例年のように夏休みの後にキャンプに入り、みっちり体を作り上げるということがまるでできていない。テストマッチもほとんど行なわれておらず、開幕前に1、2試合、それも近所の手ごろなチームと手合わせをしたぐらいだ。

 そして、まだチームの形が決まっていない。今年は移籍市場が10月5日に閉まる予定で、それぞれのチームが最終的にどんな選手で戦うのか、開幕時点ではまだわからないのだ。

 そんな予測不可能なシーズンに、今年も2人の日本人DFが立ち向かう。

ボローニャの守備の中心として新シーズンを迎える冨安健洋ボローニャの守備の中心として新シーズンを迎える冨安健洋 昨シーズン、出場した29試合すべてスタメンとしてプレーした冨安健洋は、すでにボローニャにはなくてはならない存在だ。多くのイタリアメディアもボローニャのこれからを背負って立つ選手だと認識している。その証拠に今オフ、ローマやナポリ、インテル、さらにはプレミアのチームからも好条件のオファーが寄せられたようだが、ボローニャは一貫してそれをはねつけている。

 昨季は右SBとしてプレーした冨安だが、新シーズンからは本来のCBに戻る可能性が高い。この夏、ボローニャは元イタリア代表のロレンツォ・デ・シルヴェストリを獲得した。デ・シルヴェストリはシニシャ・ミハイロビッチ監督の愛弟子で、フィオレンティーナ、サンプドリア、そしてトリノと3度にわたり共に戦っている。ポジションは右SB。監督のたっての希望でそのデ・シルヴェストリを獲得したと言うことは、冨安をセンターに移す意思があるからだろう。開幕前の親善試合でも冨安はCBとしてプレーし、ミハイロビッチもそのプレーぶりには満足しているようだ。

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