久保建英がバルサを選ばなかった理由。世界一の育成組織がグラグラだ (3ページ目)
バルサBは今や、トップチームの事情で獲得した"若手の倉庫"と化しつつある。
その一方で、ラ・マシア組の流出という現象も起こっている。14歳からラ・マシアで育ち、右サイドバックとしてバルサの将来を担うと目されていたマテウ・モレイ(19歳)は、契約更新を拒否。来シーズンは、移籍金0円で、ドルトムントへの移籍が確実視されている。
久保がこんな状態のバルサBに戻ることを躊躇したとしても、何ら不思議はない。
久保にとって、バルサに戻るのもレアル・マドリードに向かうのも、決定的な差はなかったと言っていいだろう。リスクは承知で、4倍の年俸を提示し、価値を認めたクラブへ。たとえ古巣の宿敵であっても、それがプロの道だ。
久保はバルサを選ばず、バルサは久保を失ったのである。
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