「さようならバスティ」ドイツの大黒柱が代表引退で次期主将は誰か? (4ページ目)

  • 鈴木智貴●取材・文 text by Suzuki Toshiki photo by Getty Images

 68分にユリアン・ヴァイグルとの交代が告げられ、スタンディングオベーションの中ピッチを去ったシュヴァインシュタイガーの、ドイツ代表における役目はこの試合をもってついに終了した。そして今、ファンやドイツメディアが最も注目しているのは、「誰が次期主将となるのか」である。

 指揮官は試合前日、「発表をするのはフィンランド戦の後、木曜(1日)だ」とコメントしており、すでに結論は出ている様子だが、フィンランド戦を終えた直後にも、「まだ(名前は)言えないし、選手が合流してからも新キャプテンのことについて、彼らとまったく話していない。12年という長い間ドイツのために戦い、そしてこの試合にも主将を務めることが決定していたバスティ(シュヴァインシュタイガー)に、しっかりと敬意を払うためだ」と、あくまで1日の会見までは、自身の胸の内だけに秘めておくようである。

 ちなみに、大衆紙『ビルト』が行なった「誰がキャプテンになるべきか」というオンライン調査では、ジェローム・ボアテングが42%で首位に立ち、次点は31%のマヌエル・ノイアー。以下、マッツ・フンメルス、トーマス・ミュラー、トニ・クロース、サミ・ケディラと続くが、いずれもパーセンテージは1桁となっている。その他の大手媒体も「ノイアーかボアテングが有力」と報じており、ふたりのうちどちらかがその座に就くと考えて、ほぼ間違いなさそうだ。

 果たしてキャプテンマークは誰の手に渡るのか、そして新戦力の抜擢はあるのか――ワールドカップ・ロシア大会に向けたドイツ代表の戦いが、まもなく始まろうとしている。

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