インテル長友佑都の今季。新監督F・デ・ブールと相性はいいのか

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

プレシーズンのセルティック戦に出場した長友佑都(photo by Getty Images)プレシーズンのセルティック戦に出場した長友佑都(photo by Getty Images) インテルの監督が交代したのは、開幕まであと2週間というタイミングだった。

 ロベルト・マンチーニと新オーナー蘇寧グループの中国人たちとの関係は、すでに修復不可能なレベルにまで達していた。両者は互いの意見を全く受け入れることができなかった。チーム上層部の不協和音は選手たちにも影響を及ぼし、インテルの夏の親善試合の結果は散々なものだった。

 そしてマンチーニは去り、オランダ人のフランク・デ・ブールが新監督に就任した。インテルにとっては20人目の外国人監督となる。デ・ブールはボールを常に足元でキープし、高い位置でプレッシャーをかけるサッカーを好む。主に中盤で戦い、カウンター狙いのサッカーはしないというが、会見では「ただしそれほど疲れていなければ......」と、デ・ブール自身が付け加えた。

 監督は代わったものの、長友佑都が置かれた状況に関してはそれほど大きな変化はないようだ。デ・ブールのチームとなっても、彼はこれまでと同じように左右どちらもできるサイドバックとしてプレーしている。

 デ・ブールのインテルでの最初の試合であるセルティック戦(その前にもう1試合が予定されていたが、豪雨のため中止に。この試合がデ・ブールの初戦であり、開幕前の唯一の練習試合となった)、長友は左サイドバックとして78分間プレーしている。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る