ブンデス2部開幕。ドイツ復帰の細貝萌が語る「名門でプレーする喜び」 (2ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 もちろん監督が自分を欲しがってくれたというのもあります。オファーをもらってから移籍を決断する前に監督とも会って話もしました。ただ、自分を必要としてくれていたクラブのなかで、一番プレーしたいと思ったのがここでした」

 近年は下位に低迷していたものの、シュツットガルトは5度のリーグ制覇を成し遂げている名門だ。過去の実績からすると、クラブとしての格はこれまでに細貝がプレーしてきたレバークーゼン、アウクスブルク、ヘルタ・ベルリンを上回る。今季は41年ぶりに2部での戦いとなるが、選手の質や経営規模は1部のクラブと比べても引けを取らない。細貝も「チームのオーガナイズがプロフェッショナルだなと感じる」と、早くもクラブの雰囲気を感じ取っている。

 ファンは厳しいことで知られるが、クラブへの忠誠を誓う人は多く、開幕戦も6万人の観衆がスタジアムを埋め尽くした。

「ベルリンもサポーターの数が多かったですけど、街の雰囲気が違いますね。シュツットガルトは僕がまだ1試合も出ていない時点で、街に出たら『今シーズン、頑張れ』と声をかけてくれる。だからこそもっともっといいプレーをして期待に応えなきゃいけないと思うし、そのために全力を尽くしたいなと思います」

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