太田宏介が語るオランダ生活「トイレは詰まるし、お湯は出ないし」 (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

――他にチームメイトからどのように突っ込まれていますか?

太田 ありがたいことにツイッターのフォロワーが8万5000人ほどいるんで、「何でお前のフォロワーはそんなに多いんだ? お前のファンは熱狂的だな!」って驚かれますね。だからいつも、「俺はジャパニーズ・トップモデル!」と言ってるんです(笑)。

 オランダという国、フィテッセというチームに来てよかったなと感じています。チームメイトやスタッフは「オランダの生活はどうだ?」っていつも気にかけてくれるのですが、もっと言葉を覚えてコミュニケーションを取れたら楽しいだろうなと思います。

 だから今、英語を一生懸命、勉強しているんです。チームメイトのナタン(ブラジル人)、デニス・オリニク(ウクライナ人)と一緒に、グループ授業をクラブで週1回。でも、それだけでは足りないので、家庭教師から週2回――、合計で週3回勉強しているんです。本当はもっとやりたいぐらいです。

――オランダサポーターとのコミュニケーションはどうですか?

太田 街中で会ったら、まるで友だちかのようにすごくフレンドリーに話しかけてくれます。温かいですよ。女のコもあっちから肩を組んできますからね。「スパイク、くれ」って平気で言ってくるファンもいて、自己主張が強いのを感じます。そういうところからも、日本とオランダの国民性の違いを感じますね。

――サッカーの違いは?

太田 日本のサッカーとオランダのサッカー、その違いは明らかで、"スピード感"だと思います。試合中も感じるけれど、練習中にそれを感じることがすごく多くて。オランダでは、それこそみんなが死に物狂い。ボディコンタクトが多いので、小さな打撲や足を踏まれることが絶えないんです。

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