太田宏介が語るオランダ生活「トイレは詰まるし、お湯は出ないし」 (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

――生活面での変化はどうでしたか?

太田 ホテル暮らしを終えて、アパートへ引っ越した1月終わりから2月頭ごろが一番、ストレスが溜まりましたね。血液型がA型で神経質だから、部屋が汚いのが気になっちゃって......。ハウスクリーニングが入っているはずなのに床は泥だらけで、雑巾掛けをしたら真っ黒になるんですよ。リースの冷蔵庫もカビだらけで、自分でパーツを外して綺麗にしました。トイレは詰まるし、寒いのに暖房がつかなくなるし、シャワーはお湯が出なくなるし......。日本ではあり得ないことがたくさん起こりました。

 でも、こういう大きな環境の変化を楽しめている自分もいます。旅行と違って、海外で生活することで感じることがいっぱいあります。ふと、家のなかを歩いていて思うんですよ。「日本の家の居心地のよさは最高だったけれど、オランダのこの家もいいなあ......」って。この間、南欧旅行から戻ってアーネム(フィテッセの本拠地)に着いたとき、すごく感じました。

――チームメイトとはいい関係を築けていますか?

太田 12月の契約時にコーチングスタッフから、「ウチの選手はみんなフレンドリーで、いい奴ばかりだよ」と聞いていましたから、そんなに心配してなかったけれど、チームに入ってみたら本当にみんなコミュニケーションを取ってくれました。僕が英語をしゃべれないのを知ってながら、イジったり、コミュニケーションを図ってきてくれるんです。それが、すごい助かっています。

――どんなイジリですか?

太田 シモネタは鉄板です。海外にいる日本人選手は、みんなシモネタから入っていくと思いますよ(笑)。

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