香川真司「ベンチ外」の波紋。相手の原口元気は「勝ちたかった」 (2ページ目)
一方、ヘルタにとっては喜ぶべき勝ち点1となった。現在リーグ3位。プレミアリーグで首位に立つレスターほどのインパクトはないが、このままチャンピオンズリーグ圏内を死守できるかどうかが注目されている。前半戦は1−3と力の差を見せつけられて敗れたドルトムントだけに上々の結果といえる。
ただし気になるのはその前の2試合(アウクスブルク戦、ブレーメン戦)にも引き分けていることだ。フル出場した原口元気の表情は冴えなかった。
「今日に関してはまあまあという感じですけど、前の2試合はちょっともったいなかったですね。だから今日の引き分けも生きない、というのはあるかな」
ヘルタには完全なカウンター狙いというよりも、少しでも主導権を握って進めようという意欲が見られた。蹴り出すのではなく、いったんつないで前へ。だが全体に押し込められていることもあり、なかなか効果的な攻撃にはつながらなかった。
シュート数は10対9とわずかではあるがヘルタが上回り、1対1もほぼ互角。ただしポゼッションは40パーセント弱にとどまった。最大のチャンスは78分。自陣で味方がボール奪取すると原口につなぎ、原口はドリブルの後、前方へ走り出したソロモン・カルーへ長いスルーパスを送る。
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