最後までベンチでも「本田圭佑は手放せない」というミランの声

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(14)

 先週半ばのコッパ・イタリア戦では90分と延長30分をプレーした本田圭佑だったが、今節はまたベンチに戻ってしまった。途中交代もなく、最後までベンチのままだった。

 一方ミランは、コッパ・イタリアではセリエBのクロトーネに辛勝したものの、リーグ戦では現在最下位から2番目のカルピと引き分け、順位を上げるチャンスをまたも逃してしまった。本田にとってもミランにとっても厳しい季節は続いている。

カルピ戦では出場機会がなかった本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)カルピ戦では出場機会がなかった本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 本田は後半の大部分をウォームアップに費やしていたが、結局使われることはなく、巷ではまたもや本田のミラン残留に疑問を投げかける声が大きくなってきている。この日に限らず最近は出番が非常に少なくなっているし、本田を欲しがるチームは少なくないからだ。

 特にプレミアのいくつかのチームが本田に興味を示しているのは有名な話で、本田のイングランド行きもまことしやかに囁かれている。本田の未来がどうなるかは、彼自身とチームだけしか知らない。今のところのコメントでは、両者とも1月の移籍を否定し、契約期限を尊重すると言っている。しかしサッカーの世界では、こうした発言は簡単に覆されるものだ。数週間後にはまったく違うものになっている可能性も大いにある。

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