長谷部誠が振り返るFC東京戦。「ちょっとヘンな感じ」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ブンデスリーガ開幕まであと2週間、ドイツ杯まで1週間という週末。フランクフルトはホームでの親善試合にFC東京を迎えた。フランクフルトはこの夏、日本に出向いて浦和レッズと試合をする予定があったが、日程の都合で流れていた。だが、東アジア杯にともなうJリーグ中断期間中にFC東京を「フランクフルト・マイン・ファイナンスカップ」に招待するという形で、Jクラブとの対戦が実現した。

 調整の最終段階ではあるが、どことなく緩い雰囲気の中で試合はスタート。「やっぱり親善試合というのが出てしまうのは少なからずあると思いますけど、まあ、本番になればやるでしょう」と、フランクフルトの長谷部誠は苦笑した。

長谷部誠が振り返るFC東京戦。「ちょっとヘンな感じ」長谷部誠が振り返るFC東京戦。「ちょっとヘンな感じ」 試合の主導権はフランクフルトが握りながら、決定機には到らない。一方のFC東京はどこか及び腰。そんな時間帯が続く中で先制点も2点目もFC東京に転がり込んだ。

 先制点は前半20分、左CKのこぼれ球から。長谷部が「もう少し外にクリアしていれば......」と悔やむ甘いクリアボールを、前田遼一がGK正面からダイレクトで決めた。2点目はその2分後。GKの短いパスを河野広貴がカットし、最後はネイサンが決めた。

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