出場も確約。マインツ監督が語る武藤嘉紀と岡崎慎司の違い (3ページ目)
シンジの場合、彼を中盤からスタートさせたら、(ゴール前では)トップスピードになかった。彼はトップスピードを出すためには、最初からペナルティーエリアにいなければならなかった。だからヨシとシンジは完全に同じタイプの選手ではないんだよ」
武藤をべた褒めする一方で、明確な課題も具体的に指摘した。
「彼の問題は、ロングボールや1対1の競り合いでの強さ、安定性だ。ドイツの大きなセンターバックを相手にしても、やりあって安定しなければならない。ただ、シンジもそんなに大きくなかったし、ヨシも2、3年ドイツにいたら、足と体もたくましくなるだろう」
課題は時間が解決すると考えているようだ。矢継ぎ早に質問をする日本人記者を相手に丁寧に受け答えをするシュミット監督は、最後にこう言って笑顔で話を切り上げた。
「このままやっていけば、武藤はブンデスリーガでプレイするよ」
出場するかどうかの心配はいらないよ、ということだ。だが、武藤自身は出場よりもその先の結果を見据えているはずだ。それぐらい、プレシーズンは順調に進んでいる。
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