劇的ゴールの清武弘嗣。ブンデス1部残留に貢献した日本人選手たち (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by REUTERS/ AFLO

酒井宏樹(ハノーファー/13位)

 指揮官交代にともない出場機会を失う時期もあったが、最終的には先発に返り咲いた。累積警告により、残留を決めた最終節に出場できなかったのは残念だったが、残留の立役者であることに変わりはない。もともとの持ち味である前へのスピードやクロスの精度だけでなく、守備での連係に進歩が見られたことは収穫。ドイツ語の上達で意思疎通も容易になり、選手間での発言力も増しているように見えるのが印象的だった。

酒井高徳(シュツットガルト/14位)

 第25節レバークーゼン戦でドイツ代表ベララビへの対応に失敗。以降、出場なしという分かりやすいシーズンになってしまった。最終節までもつれた残留争いに加われなかったのは残念だ。加入した2012年当初は勢いと若さを評価されたが、もはやチームの軸として見られる。不用意なプレイには厳しい評価が下されるというわけだ。チームの体制が変わらないようであれば、出場機会を他に求める必要もあるかもしれない。

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