順調に成長中。バルサユースの久保建英がゴールラッシュ!

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko

 スペインのリーグ戦が一時中断となる今週、トップチームとは離れたところで、小さな話題を呼んだニュースがあった。バルセロナユースのアレビン(11-12歳のカテゴリー)所属の久保建英(たけふさ)こと「Take」が週末に行なわれた大会で6ゴールをマークし、大暴れしたのだ。

 もっとも、ライバルチームとの実力差がかなりあったようで、その試合は24-1という、少年サッカーならではのスコアに終わった。また、Takeの6ゴールが地元紙に取り上げられたとはいえ、ファティも5ゴール、アルティミラも4ゴールと他のチームメートもきっちりとゴールを決めており、Takeがマラドーナのごとく、ひとりで試合を引っ張り、勝利に導いたわけではない。

 だが、将来性ある選手の宝庫のバルセロナで、コンスタントに結果を出し、話題に上るというのは、本人の適応が順調に進んでいる証拠だ。

 小学生であっても、プロを目指す世界は厳しい。一度、バルセロナに入ったからといってエスカレーター式にトップまで上がれるわけではない。毎年、シーズンの終わりには、誰が残ることができるのかの選抜がある。

 はたから見て優秀に見えても、努力を怠っている、実力が伸びていないと判断されると速やかに環境を変えるよう薦められる。クラブ外にも"第二のメッシ"を目指す数多くの選手が列をなして、チャンスを待っているのだ。

 カンプノウでプレイする日を夢見て、今日もTakeはバルサのトレーニングウエアを身につけ、ピッチを走り回っている。

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