【ドイツ】リーグ戦再開でドルトムント大勝!香川真司の手応えと本音

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Kenzo Koba

ハンブルガーSV戦に先発、先制ゴールをアシストするなど勝利に貢献した香川ハンブルガーSV戦に先発、先制ゴールをアシストするなど勝利に貢献した香川 およそ1ヵ月にわたるウインターブレイクが終了し、ブンデスリーガ後半戦が始まった。香川真司にとってここからは未知の世界だ。今シーズンはブンデスリーガでの2シーズン目だが、昨シーズンは後半戦の全て(最終戦にはお披露目的に出場したが)を負傷のため棒に振っている。ブンデスリーガで1年を通して戦うということ、そして後半戦にどのようなことが起きるかを彼はまだ経験していないのだ。
 
  ドルトムントは第18節を終えた時点で2位。首位を走るバイエルン、3位シャルケと勝ち点差で並んでいる。シーズン序盤は優勝などと口にする選手もスタッフも少なかったが、思いのほかバイエルンが独走状態とならなかったことで優勝の可能性も感じだしている。

 5-1と快勝したハンブルガーSV戦を終えた香川は「しびれますよねえ。1試合にかける面白さがある」と話した。ひとつでも勝ち点を落とせば首位戦線から離脱しかねない現状を楽しんでいるようだ。自身とチームへの期待もつのる。

「セレッソ時代の経験からいえば、チームも自分自身も後半戦のほうが良くなる」

 各チームとの対戦は2巡目となり、力関係もわかってくる。今季の自分たちにできること、できないことについてもきちんと把握できてくる時期でもある。また個人的なコンディションも、後半戦のほうが疲れがたまって厳しそうなイメージがあるが、体はどんどん動くようになっていくのだそうだ。

 ハンブルガーSV戦の香川のプレイを見る限り、確かに体のキレも運動量も抜群だ。ただ、気合いが少々から回りするのか、ボールが足につかないようなシーンも見られた。そして攻撃の起点となってしまうことで、自分自身がフィニッシュに絡めないという前半戦からの課題を継続しているようにも見える。そんな自分のプレイについて、彼は面白い表現をしている。

1 / 2

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る