中村俊輔を目標にする天野純「凄みのあるプレーを見せて、チームを優勝に導き、MVPを獲る」 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun

 個人的にはJリーグのMVPを獲りたいですね。僕は、これまでベストイレブンに入ったことがないんですけど、アウォーズを見ていると『いいなぁ』と思ったんです。特にMVPは輝いていて、カッコいいなぁと感じたので、絶対獲りたいですね」

 天野は1月、横浜FCとの練習試合で中村俊輔と少し話をした。「韓国どうだった?」と聞かれ、自身のことなど近況報告をした。そのなかで中村が35歳の時に獲得したMVPの話もしたという。「今、いくつなの?」「32歳です」「まだまだいけるじゃん」と背中を押された。

――中村俊輔さんに言われて、さらに火がついた感じですか。

「俊さんに『まだいけるよ』と言われて、そのとおりだなって思いました。俊さんは僕の目標なんですよ。スペインから帰国してF・マリノスに戻って来てからの俊さんって、すごかったじゃないですか。

 そうして、35歳の時、MVP(2013年)を獲った。自分も俊さんのように凄みのあるプレーを見せてチームを優勝に導き、なおかつ抜群の貢献度を結果として残す。そうしてMVPを獲る。そのために、自分は韓国から帰ってきたんです」

(おわり)

天野純(あまの・じゅん)
1991年7月19日生まれ。神奈川県出身。横浜F・マリノス所属のMF。2014年、順天堂大から横浜F・マリノス入り。2019年夏、ベルギーのロケレンに期限付き移籍するも、経営悪化で同クラブが破産。2020年には横浜FMに復帰した。2022年、韓国の蔚山現代へ期限付き移籍。チームのリーグ優勝に貢献した。翌年は同じく韓国の全北現代でプレー。そして今季、横浜FMに戻ってきた。

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