J2ウォッチャー・平畠啓史の2024シーズンプレビュー 躍進期待の注目の4チーム (4ページ目)

  • 池田タツ●取材・文 text by Ikeda Tatsu

【注目チーム③/ザスパ群馬】

 まず新しいマスコットキャラクターの『ザスパンダ』が楽しみです(笑)。意外と今までパンダのキャラクターはJリーグにいなかったんですよね。ネーミングセンスもいいです。

 群馬だけじゃなく、栃木SC、水戸ホーリホックの北関東の3チームのうち、ひとつでもプレーオフに出ると面白いなと毎シーズン思っています。昨年は群馬に可能性があった。そういうことがあると、北関東の地域のみなさんのそれぞれのチームに対する見方が変わるんじゃないかなと。ルヴァンカップでもJ1相手に結果を出せたらいいですよね。

 大槻毅監督の群馬流ビルドアップ。4バックに見せかけての3バックにダブルボランチが絡んでゲームを作っていく。これが「ザ・群馬」ですよという感じに仕上がった雰囲気があります。そのビルドアップの先がどうなるか。そこは昨年終盤難しいところがあったと思いますが、今年は前線で違いを出せる面白い選手が加入したのかなと。

 群馬在籍の時にシーズン17点を取っていて、今季FC町田ゼルビアから帰ってきたFW髙澤優也選手は、去年ケガもあったりでなかなか試合に出られなかったんですが、ツボに入ったら本当に点を取れる選手です。大卒で最初に群馬でプレーしているから、髙澤選手にとっても思い入れのあるクラブだと思いますし、相当活躍するでしょう。

 あとは去年SC相模原で活躍したFW齊藤聖七選手。うまい選手で本当に面白いです。プレーを見た瞬間、誰しもが「この人うまいな」と感じるこの選手の加入は大きい。

 あと、いわてグルージャ盛岡からFW和田昌士選手とFW藤村怜選手のふたりを取ったのはすごいなと。ちゃんとJ3を見てる。去年和田選手はトップ下で11点取っています。もともとうまい選手ですが、去年は数字も残してチームの攻撃を牽引していました。藤村選手は技術があって、ボールを運んで味方につないでいくのがうまい。

 東京ヴェルディからFW佐川洸介選手という体の大きい選手も入りましたし、川崎フロンターレから来たドリブルが面白いMF永長鷹虎選手と、去年よりも攻撃面が面白くなる可能性があるかなと。去年の群馬のビルドアップのその先をなんとかできる選手たちですよね。

 あとは守備面でカターレ富山から堅実なプレーができるDF大畑隆也選手、AC長野パルセイロからめちゃくちゃ馬力があって推進力があるDF船橋勇真選手が入ったり、チームの幅が広がっていますよね。

 既存の選手とうまく噛み合えば面白いサッカーになって、プレーオフに入っていく可能性もあるんじゃないかなと思います。

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