磐田から欧州へ移籍の後藤啓介の2024年の目標「日本代表に入るために」選んだ道 (3ページ目)

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――シーズン7ゴールながら、8月26日の第32節ジェフユナイテッド千葉戦(2-3●)以降はゴールネットを揺らすことができませんでした。FWとして、どのようなことを考えていましたか?

 千葉戦が終わって、第33節ブラウブリッツ秋田戦(1-1△)と第34節大宮アルディージャ戦(3-2〇)でチャンスがあったのに外してしまって。「これがJ1昇格に響いたら最悪だな......」と思いましたね。特に秋田戦は自分が最後にヘディングを決めきれずに引き分けてしまったので、ここで落とした勝ち点2が昇格争いの最後の最後で響いたら地獄だなと。

 それからはもう自分が決めるよりもチームが勝つことだけを意識しました。「入んないなら入んないでいいや」という感じで。水戸戦は自分の動きからいくつかチャンスをつくれていたし、そこからゴールにもつながっていたので、チームには貢献できたかなと思います。

――ちなみに、J1昇格のかかった最終節、セットプレーのタイミングで鈴木海音選手から「清水は勝っているの?」と聞かれて、「そんなの気にしている場合じゃないだろ」と言ったとか。先輩に対しても物怖じしない後藤選手らしい発言ですよね。

 セットプレーで僕がドンピシャでヘディングしたのにゴールの上に外してしまったシーンがあったんですが、そのときに海音がそういうことを聞いてきたから、「そんなの気にしている場合じゃねえだろ。戻れよ、早く」って感じのことを言いました(笑)。勝たなきゃ意味がない試合でしたからね。海音はDFだし、別の試合の情報を気にしてプレーが固くなって失点したらもったいないので、ああいう言い方になっちゃいました。

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