Jリーグで「次の欧州行きの可能性」を秘める実力者11人 識者5人が注目 (4ページ目)

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【伊藤敦樹の魅力は抜群の推進力】

中山 淳(サッカージャーナリスト)

<注目選手> 
伊藤敦樹(浦和レッズ/MF) 
脇坂泰斗(川崎フロンターレ/MF) 
川﨑颯太(京都サンガF.C./MF)

 9月12日のトルコ戦で日本代表初ゴールをマークした浦和のMF伊藤敦樹は、伸びしろも含めて現在Jリーグで最も見逃せない選手になる。ピッチを広範囲にカバーし、自陣でボールを奪ったかと思えば、抜群の推進力で敵陣に進入。相手ゴール前では得意のミドルで相手に脅威を与える。

 パスセンス、戦術理解能力にも優れ、何よりスペースを見つけて前に出るタイミングが抜群だ。そのプレーを見ていると、往年のポール・スコールズ(元マンチェスターユナイテッド)を思い出す。

 なかなか調子が上がらない川崎のなかでも、際立つMF脇坂泰斗の充実ぶりも同じく見逃せない。すでにデビュー6年目になるが、最近のパフォーマンスは出色。とくに得点を生み出す源となっていて、アシストのみならず、自らゴールを決める力も上がった印象だ。

 もうひとりは、京都のキャプテンを務めるMF川﨑颯太。中学生まで地元・山梨県のヴァンフォーレ甲府のアカデミーで育った川﨑は、京都で成長。現在はパリ五輪世代の中心選手になった高い守備力とスタミナは明るい未来を感じさせ、攻撃面でも進化中だ。

 22歳という年齢を考えても、パリ五輪での活躍次第で、来夏以降にヨーロッパに活躍の場を移しても不思議ではないタレントだ。

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