ガンバ大阪・GK谷晃生インタビュー「W杯まで3年半しかない。試合に出ることで日本代表に近づける」 (4ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

 あとは、その自信を胸に突き進むのみ、だ。

「日本にはいろんなすばらしいGKがいて、それぞれに見習うべきところもありますけど、総合的に考えて、僕の思う日本一のGKは今もヒガシさんだし、誰よりも近くでヒガシさんの背中を見てきたからこそ、そのすごさも、大きさも一番理解しているつもりです。そのヒガシさんと冷静に実力を見比べて、まだまだ自分が足りていないということも自覚しています。

 それでも、さっきの話じゃないけど、この世界は何を理由に監督からチョイスされるかはわからないので。自分にしっかり目を向けて、日々やり続けることで『チャンスを与えたい』と思える選手であり続けたいし、それをつかんだ時にしっかりと結果で応えられる自分でいたい。少なからず、それができるという自信はしっかり備えて戻ってきたので、この先はとにかく自分次第だと思っています」

 力を込めた言葉は、大きな壁を乗り越えてみせるという覚悟の証。と同時に、再び"日の丸"を背負う自分になるための決意表明でもある。

谷晃生(たに・こうせい)
2000年11月22日生まれ。大阪府出身。ガンバ大阪のアカデミー育ちで、高校1年生の時に二種登録され、2017年3月にはJ3リーグデビュー。同年12月には飛び級でのトップチーム昇格が発表された。2020年、湘南ベルマーレに期限付き移籍。2022年までの3シーズン、不動の守護神として活躍。2023年、ガンバに復帰した。世代別代表では、2017年U-17W杯、2021年東京五輪に出場。2021年8月、日本代表にも初めて選出された。

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