J2ウォッチャー平畠啓史さんが今シーズン注目する選手5人。止めまくるGK、なんでもできるFW、展開力がすごいMF... (3ページ目)
梅田透吾(GK/ファジアーノ岡山)
最初にスベンド・ブローダーセン選手の名前を挙げたんですが、ファジアーノ岡山の梅田透吾選手は、昨年すごいよかったなって思ってるんです。
この選手の反射神経はすごい。ブローダーセン選手みたいな、いわゆるいかにもGKみたいな感じではなく、あまり身長は高くないけど反応のよさで止めるタイプです。レノファ山口の関憲太郎選手とタイプが似ているところもあり、日本人のGKらしい形で止めていく。そういうキーパーの違いも楽しんでいきたいと思っているので、注目しています。
僕は実は今季の岡山にもすごく注目しています。監督が木山隆之さんになった。そして、これまでの岡山はどちらかと言うと組織的で、みんなでハードワークして頑張って勝ちましょうというイメージがありました。ただ、今シーズンの加入したメンバーを見ると、ヨルディ・バイス選手、柳育崇選手、前線ではチアゴ・アウベス選手、ボランチの河井陽介選手など、今までの岡山よりも、もうちょっと個の力も出して戦っていきましょうという感じがするんです。
チームカラーが、今までとちょっと変わるんだろうなと。今回の移籍を見てどんなチームになっていくのか、すごく楽しみにしています。そういう意味を含めても、GKの梅田選手の活躍もまたすごく大事になってくるでしょう。
あと、今季も梅田選手の笑顔に注目ですよ。シュートを止めたあとの笑顔がすごいんですよ。僕はあれが大好きですね。『キャプテン翼』とかに出てきそうでしょ。漫画のキャラクターじゃないけど、子どもにも人気が出そうやなって思うんです。
「あんなGKになりたいな」って少年たちがすごい憧れそうな選手。キャラクターとしてもいいですよね。もっとみんなに見てもらいたいなって思う選手ですね。
平畠啓史
ひらはた・けいじ/1968年8月14日生まれ。大阪府出身。芸能界随一のサッカー通として知られ、サッカー愛溢れる語り口が人気。サッカー関連番組の出演も多く、著書には「平畠啓史Jリーグ56クラブ巡礼2020 日本全国56人に会ってきた」(ヨシモトブックス)がある。
◆【図】Jリーグ30年。歴代最強チームのフォーメーション
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