遠藤保仁がジュビロ磐田への完全移籍を正直に語る――「なんとなくこうなりました」

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

ジュビロ磐田
遠藤保仁インタビュー(前編)

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 2001年から約20年という長い時間を過ごしたガンバへの愛着、感謝の気持ちは今も心の奥底にある。だが、それがプロサッカー選手としての自分を悩ませる材料にはならなかった。

「去年のシーズンが終わってガンバからも、ジュビロからも来シーズンに向けた提示をいただいたなかで、何がどうと言葉にするのは難しいけど、なんとなくこうなりました、というのが正直なところ。

 そう言うと、『もっと理由があるでしょ?』と突っ込まれそうですけど、期限付き移籍でガンバを離れて1年半が経ったし、こうなることを予想していた人も多いんじゃないかな。

 実際、ジュビロに加入してからほとんどの試合に先発で使ってもらって、去年はチームが目標にしていたJ1昇格、J2優勝をダブルで実現できて、ジュビロが目指すサッカーも自分の理想とするスタイルで......となれば、ジュビロに残る選択をするのが自然だな、と。

 そう思えばこそ、ガンバから出してもらったリリースの挨拶文も手短に済ませました。きっとガンバサポーターのみなさんなら、わかってくれますよね、という感情込みで(笑)。

 いつの時代も、チャレンジは大事なことだと思ってやってきたけど、そのチャレンジって、別にチームを変えるとか、環境を変えるなどの大きな変化で求めなくてもできますしね。実際、ガンバにいる時も、毎年、新しいチャレンジを自分に求めてやってきたわけで、それと同じように、今年はジュビロで新しいチャレンジをする一年にしたいと思います」

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