劇的同点弾。仙台が王者・川崎から奪ったゴールはCBの効果的な動きから

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
この状況で仙台はどのようにボールを運んだか?

 J1で19位に沈むベガルタ仙台が、ここまで無敗で首位独走中の王者・川崎フロンターレから勝ち点1を奪った。

 ミッドウィークに行なわれた第20節川崎対仙台。開始早々の3分に川崎が先制に成功し、仙台は前回対戦の1-5という大敗がよぎる展開となった。

 しかし、そこからは立て直し、後半29分にこぼれ球から中原彰吾のゴールで同点に。ところが、後半38分の三笘薫のゴールで再び突き放される。

 後半42分に、仙台・手倉森誠監督は最後のカードでマルティノスを送り込む。すると迎えたアディショナルタイム、そのマルティノスが左足を豪快に振り抜き、劇的な同点弾を突き刺した。

 そのシーンである。中盤でのこぼれ球を氣田亮真が松下佳貴へと繋いだ。

松下がボールを持った状況。ここから仙台はどのようにボールを運んだか松下がボールを持った状況。ここから仙台はどのようにボールを運んだか その間、マルティノスはMFとDFの中間エリアにポジションを取り、それを見た川崎の塚川孝輝がマークについた。

 この場面で照山颯人は、どう動いて打開の糸口をつくっただろうか?

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