カレッカが語るマラドーナの仰天エピソード「レモンで100回リフティング」 (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

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「我々は4年間ともにプレーし、多くのゴールを決め、勝利を手にし、ナポリの英雄となった。私と彼はサッカーの歴史に残るコンビだったと思う。他のチームと契約していたら、このチャンスは訪れなかっただろう。ディエゴとともにプレーした時間は金では買えないものだった」

 この頃のナポリのことを、皆が「MAGICA(マジカ)」と呼んだ。「マジカ」とはイタリア語で「魔法」の意味だ。マラドーナのMA、ジョルダーノ(ブルーノ・ジョルダーノ、元イタリア代表FW)のGI、カレッカのCAをとってのネーミングだが、本当にこの時代のナポリは魔法のようなチームで、人々に夢を見させてくれた。

 1988-89シーズン、彼らはナポリ史上唯一の国際タイトルをチームにもたらしている。

 UEFAカップ(現在のヨーロッパリーグの前身)決勝シュツットガルト戦。ホームでの1戦目では2-1で勝利し、マラドーナとカレッカがゴールを決めた。アウェーでの2戦目は3-3で引き分けたものの優勝。タイトルを決定づけたこの試合の3点目はカレッカの足から生まれていた。

 翌1989-90シーズンにはナポリに二度目のスクデット(セリエA優勝)をもたらし、1990-91シーズンには初のイタリアスパーカップを制した。

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