大久保嘉人、38歳。気持ちは落ちない。「走れる、うん、大丈夫」 (5ページ目)

  • 佐野美樹●取材・文 text by Sano Miki
  • photo by ©TOKYO VERDY


「それだと、つまらないんです。刺激がやっぱりほしいし、また違った景色を見たい」

 刺激を求めて、大久保はその後、FC東京、川崎への復帰、ジュビロ磐田と続けて環境を変え、今シーズンからは東京ヴェルディでプレーをする。

「ヴェルディはサッカーがまた攻撃的で、面白いんですよ。それがホントに完成すれば、さらに面白いサッカーができて、自分も楽しくなるんじゃないかなぁって。また、フィットしたらドーンといくかもしれない(笑)。

 ただ、開幕戦では負けているし、うまくいかないところが多いけど、それはフロンターレの時も一緒だった。でも、これからしっかり続けていけば絶対よくなるから、めちゃくちゃ楽しみですね」

 最後に、38歳になる今、大久保の思うことを尋ねると、とても彼らしい爽快な言葉が返ってきた。

「たしかにこの歳になったら、本当に一年一年が大事なんですけど、僕はやめるって決めたらすっぱりやめる。それがシーズン中であろうが、もう無理だって気持ちが切れたらやめる。だから、焦りはないんですよ。いつやめてもいいやって思っているから。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る