頂上決戦。高校生なのに「大人びた」サッカーの流経大柏はミスがない (4ページ目)
「今日は、流れはよくなかったですけど、全員で守備の意識を保てた。1−0で勝ち切るチームが一番強いと監督が言っていますし、チーム全員で共通意識も持って戦えました」
関川がそう話したように、流経大柏には揺らぐことのない守備意識が備わる。これで4試合連続の無失点と、まさに盤石の守備組織を築いている。
一方で、10年ぶりの日本一を実現するためには、やはり攻撃面がテーマとなるだろう。守備意識を保ちつつ、いかにリスクを取れるかが決勝のポイントとなるはずだ。ふたたびスーパーゴールを期待するのは、神頼みと変わらない。素早く切り替え、相手よりも先にスペースを突けるかどうか。流経大柏の悲願は「意識」と「走力」にかかっていると言えそうだ。
決勝の相手である前橋育英(群馬県)には、インターハイの準決勝で1−0と勝利したが、プリンスリーグ関東では2連敗。結果的に勝ち点1差で優勝を譲っている。
ちなみに3年前の準決勝でも両者は対戦しており、その際には1−0でリードしながら、終了間際に追いつかれ、PK戦で負けた因縁の相手でもある。
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