福田正博が熱く推薦。UAE戦メンバーに加えるべき国内組が2人いる (3ページ目)
「故障から復帰したのなら大丈夫」と思われがちだが、選手のコンディションというものは、試合を重ねることでしか本当には上向かない。練習では無意識に負傷箇所をかばおうとして力をセーブしてしまうからだ。それが試合となると、「勝ちたい」という意識が故障を忘れたプレーを生む。体力面に関してもそうだ。練習でどれだけできたとしても、激しいせめぎ合いが必要な試合とでは、消耗具合は大きく違う。
札幌戦でフル出場した清武がコンディションを上げていくには、試合という本番を数多くこなすことが必要なのだが、再開されるW杯予選までに残されているJリーグでの試合数は1試合しかない。さらに、現段階では清武の故障の状況は詳細に明かされていないが、もし原因が筋肉系のトラブルだったとしたら、再発しやすいうえに長引くこともある。清武がどこまでパフォーマンスを元の状態に戻せるのかは未知数としか言えない。
香川真司は2017年になっても所属クラブで出場機会に恵まれず、試合に出られても途中出場からのわずかなプレータイムだけで、コンディションを高めて本来のパフォーマンスを発揮するのが難しい状況が続いていた。
それでも3月11日のヘルタ戦は久しぶりに先発出場の機会を得ると、現地メディアがチーム最高点の評価を与えるほどのプレーを見せてくれた。香川が自信を取り戻すキッカケをつかんだことは明るい材料だ。ただし、清武と同じで、日本代表戦までの時間がないため、次節の3月17日のリーグ戦が香川にとってはとても重要になる。
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