前半互角も、後半崩壊で2連敗。コンサドーレに蘇る「5年前の悪夢」 (2ページ目)
「点を取られて気持ちが落ちて、少しずつ足が出なくなり、サポートも遅くなっていった。それが0-3の結果につながったと思います。自分たちのスタイルは、一度引いてから。先に失点すると、そのバランスが崩れてしまう」
試合後、札幌の21歳のアンカー・深井一希は、ピッチ上の振る舞いと同様に年齢にそぐわぬ落ち着いた口調でそう語った。その言葉通り、札幌の戦術は5バック気味にどっしりと構え、相手が使えるスペースを消して、まずは失点をしないことを念頭に置く。
J2を制した昨シーズン、25個の白星のうち11試合が1-0の勝利だった。今季の開幕戦は逆にそのスコアで敗れたが、この日の前半は前節よりも格段にパフォーマンスが向上し、開幕戦で浦和を破った横浜FMと互角の戦いを披露していた。
最初にチャンスを迎えたのも札幌だった。5分に兵藤慎剛が相手陣内で敵のパスをカットし、ダイレクトでグラウンダーのボールを前方へ送る。これに反応したエースの都倉賢がエリア左角から豪快にシュートを放って、相手GKを強襲した。
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