高校サッカー埼玉の古豪・武南が10年ぶりの選手権へ新鋭・昌平に挑む

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 各地で熱戦が繰り広げられている、全国高校サッカー選手権大会の地方予選。徐々に強豪校同士の試合が増えていくなか、埼玉県予選で「復権」を期す武南高校が、11月5日に行なわれる準々決勝で昌平高校との大一番を迎える。

選手権出場に向け、長時間の練習をこなす武南の選手たち ©Koki NAGAHAMA選手権出場に向け、長時間の練習をこなす武南の選手たち ©Koki NAGAHAMA 言わずと知れた埼玉の名門校である武南は、1979年の選手権で初めて全国の舞台を踏み、広島工業高校を相手に1勝を手にした。その2年後には全国制覇を成し遂げ、これまで埼玉県予選を制すこと14回、インターハイにも20回の出場を果たすなど、長らく埼玉県の覇権を握ってきた。

 しかし2000年代に入ると、「武南1強体制」に陰りが見えはじめる。浦和東、西武台、埼玉栄、正智深谷、大宮東など、県内の私立校が力をつけ、武南は2006年以来、選手権出場から遠ざかっている。インターハイ出場も2013年が最後で、チームの中心となる今の3年生たちは全国での試合を経験していない。

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