G大阪のジレンマ。遠藤保仁の起用はトップ下か? ボランチか?

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei  山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 2連勝と復調の気配を漂わせていたガンバ大阪だったが、"鬼門"の味の素スタジアムで、ACLの疲労が色濃く残るFC東京に0-1と惜敗。これでアウェーのFC東京戦は、2002年以来リーグ戦13試合勝利なしとなった。

「泊まるホテルも変えて、今日こそ勝とうという気持ちで臨んだが、なんとなくFC東京のペースで進んでしまう。なんでですかね......」

 試合後、長谷川健太監督も苦笑いを浮かべるしかなかった。

FC東京に後半ゴールを許して勝ち点を逃したガンバ大阪FC東京に後半ゴールを許して勝ち点を逃したガンバ大阪 G大阪の調子が、どうも上がってこない――。

 一昨年の三冠王者で、昨季のチャンピオンシップのファイナリストである"関西の雄"は今季、横浜F・マリノスからアデミウソンと藤本淳吾を獲得し、さらなる戦力アップに成功。優勝候補の最右翼と見られていたものの、開幕戦で鹿島アントラーズにいいところなく敗れると、以降も勝ち負けを繰り返し、中位をさまよい続けている。

 昨季はベスト4まで進出したACLでは、ひとつも勝利を挙げられないままグループステージ敗退。新スタジアムの完成でハード面が整備されたにもかかわらず、その恵まれた環境もチームに勢いをもたらす要因とは成りえていない。第14節を終えて、勝ち点19で8位。消化試合がひとつ少ないものの、首位の川崎フロンターレからは12ポイントもの差をつけられている。

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