藤田譲瑠チマが語る、ベルギーでのプレーに活きている世代別代表とJリーグでの経験 (3ページ目)

  • 中田 徹●取材・文 text by Nakata Toru

── 大岩ジャパンの一員として、イタリア(1-1)、スペイン(0-2)、ドイツ(1-1)、ベルギー(2-3)など強豪国と試合をしてきました。負けた試合もあれば、アルゼンチン戦(5-2)のように快勝した試合もありました。

「いい経験をさせてもらっています。自分としては、10回試合したら7回ぐらい勝てるような試合をしたい。5分5分だったらこの先は難しいと思うので、もうちょっと内容も向上していきたいという気持ちです。個人的には、1対1の個の強さで負けないことにこだわりたいと思います」

── ちなみにシント・トロイデンでの普段の生活は?

「特に日本にいる時と変わりません。チームの練習を午前にして、午後は自分のトレーニングなどをする感じですね」

── 息抜きはあるんですか?

「たまにザイオン(鈴木彩艶)や(山本)理仁と旅行に行くぐらいですね。デュッセルドルフ(ドイツ)、ミラノ(イタリア)、パリ(フランス)に行きました。日本だったら東京に行っちゃえば済むんですが、ヨーロッパは国によって特色や風景が違う。そういうことを楽しんでます」

── 山本選手とは8歳の頃から知っていて、東京ヴェルディのジュニアユース、ユースで一緒プレーしていた間柄。まさか再びチームメイトになるとは?

「思っていなかったです。小2の時に少し話をして、時が経って小6でトレセンに一緒になって、東京ヴェルディでチームメイトになりました」

── 藤田選手について当時の関係者に聞くと、「みんなジョエルのことを知っていた」と言われたくらい地域・世代のヒーローでした。ただ、U-17日本代表に選ばれるまでは時間がかかりました。

「そうですね。小学校の時はフィジカルだけで戦えていましたが、ジュニアユースに入ってからは周りの選手がどんどん大きくなり、自分の戦っているレベルもどんどん上がったりしていたので。

 ジュニアユースの時は試合にこそ出ていましたけど、秀でているもの、長けているものがなかった。ユースでは試合に出てなかった時期もありましたし。それこそ代表なんて、まったくノーチャンスでした」

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