久保建英?三笘薫? 日本代表で最も欠かせない選手は...識者10人が選んだのは誰か (2ページ目)

【積極的な守備を可能にする冨安健洋】

原山裕平(サッカーライター)

1位:冨安健洋/2位:三笘薫/3位:伊東純也/4位:遠藤航/5位:守田英正/6位:板倉滉/7位:久保建英/8位:鎌田大地/9位:浅野拓磨/10位:大迫敬介

 今の日本代表の強みは積極的な守備にある。高いラインを敷き、前からボールを奪いに行くことで縦に速いサッカーを実現している。そのスタイルを可能とするのも冨安健洋の存在があるからだろう。前で潰せて、背後もカバーできる。その圧倒的な個の力こそがチームの屋台骨となっている。

 パートナーの板倉滉、ボランチの遠藤航と守田英正も含め、中央の4枚はいずれも欠かすことができないだろう。

 攻撃面では三笘薫と伊東純也の両翼の力が群を抜く。単独で敵陣を切り裂く能力が縦への推進力をもたらし、日本の戦いに躍動感を生み出している。

 クラブで好調を維持する久保建英は、その高い攻撃スキルをどこで発揮するかがポイントとなる。伊東が君臨する右ではなくトップ下の位置でフィットすれば、日本の攻撃はさらに威力を増すはずだ。鎌田大地とのハイレベルなポジション争いに注目したい。

 10月のカナダ戦では裏抜けだけでなく、ボールを収まる力を示した浅野は評価を高めた印象。出場機会を増やす大迫は、さらに経験値を高め不動の存在となってもらいたい。

【センターバックコンビが大きな影響】

中山 淳(サッカージャーナリスト)

1位:冨安健洋/2位:板倉滉/3位:伊東純也/4位:遠藤航/5位:三笘薫/6位:菅原由勢/7位:伊藤洋輝/8位:守田英正/9位:久保建英/10位:鎌田大地

 その選手がいるかいないかで、チーム全体、サッカーそのものに大きな影響を及ぼすという視点で見た場合、冨安健洋と板倉滉のセンターバックコンビが筆頭になる。このふたりが揃ってプレーする試合では、相手のレベルにかかわらず、DFラインを高く維持してコンパクトさを保てるからだ。この前提が失われると、サッカー自体の設計を変えざるを得なくなる。

 伊東純也は速さ自体が相手の脅威となるだけでなく、10月のカナダ戦のように狭いエリアでも違いを生み出せるという特性もあるため、いるかいないかで攻撃のバリエーションが大きく変わる。

 中盤では危険察知能力や回収能力も含めて遠藤航以上の戦力は見当たらず、三笘薫の左サイドにおける突破力は日本最大の武器ゆえ、全体に与える影響は大きい。

 菅原由勢は不動の右サイドバックになりつつあり、伊藤洋輝は複数ポジションをこなす貴重な守備要員。守田英正は遠藤のパートナーとしてもベストな選手で、久保建英も局面打開には不可欠な戦力だ。

 そして、現在調子を落としているものの、トップフォームに戻れば鎌田大地も替えの利かない選手であることに疑いの余地はないだろう。

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