サッカー日本代表、ドイツ戦のカギは冨安健洋、古橋亨梧、鎌田大地の使われ方 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Getty Images

【冨安健洋に注目。左サイドバックに入るか】

――今回の注目選手をまず1人挙げると、誰になるでしょう?

西部 冨安ですね。僕はセンターより左サイドに置くんじゃないかという気がします。どの選手もそうですが、特にケガが多いので、ちょっとセンターで使うよりはサイドで使ってみたい感じなのかなというのが一つ。あとは、カタールW杯同様、相手に押し込まれた時に、CBができると。でも、なるべくCBはやってほしくない。

清水 なるほど。CBがあんまり試合ごとに変わるのは、ちょっと困りますもんね。

西部 それに、5バックで守るのは、あまり発展性がないので。それじゃカタールW杯と同じで、ギリギリのところを運が良ければ勝てますみたいになってしまうから。

 まあ、左の前には三笘薫(ブライトン)がいるので、そんなに絶対上がらなきゃいけないわけでもないですね。

清水 冨安の左は可能性あるかもしれないですね。伊藤洋輝も左SBではまだ良かった印象がないというか。CBの時は良かったと思うんですけど。

 左サイドで、3月と6月に良かった印象のある選手はあんまりいなかったので、冨安は結構あるかなと思いますね。

西部 ただ、今回の2試合でどちらに出るかわかりませんが、森下がすごく良ければ結構決まっちゃうかもしれません。

 冨安は、アーセナルではSBの場合、右で出場するほうが多いけど、左でも使われていて、ただレギュラーという感じではない。それでも左足が使えるのと、あとは基本的な運動能力とかスピードがある。いわゆるウイングを兼任するようなSBではないですけど、そのユーティリティという特徴は使えると思います。まあ、やってほしくはないけど、簡単に3バック、5バックができるし。

清水 そのあたりの形を自由に変えられるから、今のトレンドのSBになるのかなと思います。それとチームがボールを持ち運ぶ時には、ボランチの位置にも入ってプレーできる。そうして押されるような展開から脱していければいいですよね。

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る